途中このような壮大な景色が見れるところを通るも、常に気になるのは道路の舗装状態。予想以上に良いので、徐々に気分も高まって来ます。
しかし、バスのなかは極めて退屈。更に後ろを見ると全員窮屈。これで12時間は前途多難だな、と。しかし嘆いでいても始まりません。ただひたすら耐えるのみ。
このバスは標高1,350mのカトマンズを出発し、ネパール記(1)でお伝えした南部「タライ」にあるマヘンドラ・ハイウェイに出て、それをただひたすら東に進み、最後は一気に山を駆け上がります。気温差がとても激しく、バス内では着替えも必須になってきます。例えば出発時の気温は明け方だったということもあり、20度を切っているなか、途中「タライ」では35度前後になり、最終的には15度近くにまで下がります。また揺れも相当あるので、マイクロバス内で嘔吐している乗客を頻繁に見かけるため、休憩時の食事も全部スキップ。
ようやく何とか目的地に到着、ここは「ダージリン・ティー」で有名なインド西ベンガル州に隣接するネパール領土で、紅茶の一大産地。目の前に広がるのはダージリン地方。地図にはブータンまで含まれます。左に旋回するとヒマラヤ山脈、そして辺り一帯は茶畑です。標高は2,000m近くととにかく寒く、この地域の主な宗教はチベット仏教となります。
また、地方遠征の際に必ず行うのは、日本では登山時に使用しているGPS機能付きの時計で拾う「物流データ」の取得。今回は一つ手前の箇所で降車したというのもあり、12時間20分、440kmの旅。
休憩時間が含まれているので平均時速は余り重要視しませんが、最大時速は103kmを計測しました。100km超えは良好な道路の舗装状態が長く続かない限り出ない数値なので、本人としては非常に満足。
今度はこのデータをPCと同期させ、より詳細のデータ内容を確認します。今回の標高移動は下記となり、
例えば、カトマンズから279km地点での標高は200mを切るなど、中盤以降は平地を走っていることが分かります。標高以外にも時速や温度等が記録され、それを組み合わせることで各種物流データを多角的な観点から分析することができます。大変地味ですが、この作業の積み重ねで道路の舗装状況や渋滞情報、更に工事の進捗状況が確認でき、他のデータと組み合わせることで、以降、更に有益な情報に変わります。また、同様のデータはスマホのアプリからでも確認でき、
今回取った進路が「ビハール州」に面したインド国境沿いであったことも容易に分かります。次回、人生史上最も過酷であった今回の地方遠征の内容をまとめてみたいと思います。
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ネパール記目次
(4)中印が同居するカトマンズ・ナイトライフ
(6)紅茶を探し求めて500キロ、マイクロバスの旅(下)
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ネパール記目次
(4)中印が同居するカトマンズ・ナイトライフ
(6)紅茶を探し求めて500キロ、マイクロバスの旅(下)
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